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An der schönen blauen Donau [ピアノ・トランスクリプション]

ヨハン・シュトラウス2世、「美しく青きドナウ」。膨大なクラッシック音楽の中でも、
世界中でおそらくもっとも親しまれている曲のひとつだろう。
ほとんどは管弦楽曲として。しかし実は最初は合唱曲だったらしいですね。

そしてこの曲にも、豪華絢爛たるピアノ用編曲が存在する。
アドルフ・シュルツ=エヴラー編、「ヨハン・シュトラウスのワルツ『美しく青きドナウ』の
テーマによるアラベスク」というのが正式名称(たぶん)。
きらめくような高音、威風堂々たる低音、緩急も強弱も自由自在な変幻ぶり。
このトランスクリプションをきけば、管弦楽なんてタイクツなものだ、と思わずに
いられない(オケ好きの方、ピアノ偏執狂のタワゴトだと思って流してください)。

オーケストラが、たとえば西洋近世の女王や王妃の肖像画にあるような、どっしりとした
厚手の織に金糸銀糸で刺繍をほどこした豪華なドレスだとすれば、
ピアノ・トランスクリプションは、ふわふわのシフォンやサテンにレースやビーズ、宝石や
スパンコールをいっぱいあしらった、キラキラと軽やかにひらめくドレスなのだ。

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Stars and Stripes Forever [ピアノ・トランスクリプション]

きのうに引き続いて、星条旗がとーまらーないー。
コンサートが終わってからずーっと、頭の中に流れているのだ。
(個人的にはアメリカっていう国はそんなに好きではないのだけど)
おまけに、車に入れっぱなしにしているCDからもこの曲が流れてきたりして。
そのせいで今日は歩く足取りも軽やかにマーチのリズム。

とはいっても、私の脳内ステレオでは、この曲は管弦楽でもなく吹奏楽でもなく、
ピアノで流れている。そう、かの鬼才ホロヴィッツのお約束アンコールピース!
吹奏楽のこの曲が、どっしりとした鮮やかな原色の派手やかな華やかさであれば、
ピアノ版はシャープでエレガントな、きらきらしい華やかさ。
パーカッションが入らないだけ規律正しさが後退して、緩急も強弱も変幻自在、
思いっきり自由を謳歌している解放感にあふれている。
吹奏楽版が「我らは正義なり!」と歌い上げる誇り高い大国アメリカならば、
ピアノ版は某Dランドとかブロードウェイとか、そういう自由な国アメリカだ。

ガッチリとつかんだ和音で前半部の主題。この和音の厚みはさすがの迫力。
後半の主題は中低音で艶っぽく、高音部の装飾がキラキラと飾っている。
繰り返しでは主旋律のほかにもメロディが増えて、しかも、それぞれの旋律を
担当する音も伴奏の音も、どんどん増殖してゆく。
ホロヴィッツって実は腕が4本あったか、手に指が10本ずつついていたんじゃ
なかろうか。そうでもなければこんだけたくさんの音出せるはずない!!
もうホントになんというか、正気の沙汰じゃないくらいにスゴくて、めっちゃくちゃ
格好いい曲なのだ。
ただ、行進には向かないだろうな。
呆然と聞き惚れて、足が止まってしまうこと間違いなし、だから。

http://www.youtube.com/watch?v=TxO9k53IsMU

Suite Gothique [ピアノ・トランスクリプション]

Léon Boëlmann作のオルガン曲、ゴシック組曲。
 第1曲 序奏とコラール
 第2曲 ゴシック風メヌエット
 第3曲 聖母への祈り
 第4曲 トッカータ
の4曲からなる、ロマンティックななかにも軽やかな近代の風がしのびこんでいるような、
名曲である。

私がアルザスに留学していたころ、ひょんなきっかけで、とある教会で時々ミサの
伴奏をさせてもらうことになった。私だけではなく音楽学生や音楽を趣味にしている
学生を集めて、大きなミサではオルガンにフルート、ヴァイオリン、オーボエなど、
たくさんの楽器が参加して奏楽を担当した。
私はオルガンで、ただしもともとがピアノ弾きなので(ハモンドオルガンでの奏楽経験は
あったが)、オルガン曲でもピアノ編曲譜を使って、足鍵盤は補助的に使う程度。
それでもストップの組み合わせを勉強したりして、なかなか刺激的な経験だった。

その「ストラスブール青年音楽隊」の世話をしてくれていたブラザーがあるとき
「この曲どう?」と手渡してくれたのが、この組曲の「聖母への祈り」の楽譜だった。
たいへん美しい曲で、足もずっと単音を踏み変える程度だったので、がんばって
練習して帰国前には何とか一度弾くことができた。かなりヒヤヒヤしつつ。
CDを買って聴いたとき、この曲の美しさにも感動したが、もっと興味をひかれたのが
「トッカータ」だった。が、これは素人オルガン弾きの手に(足に)負えるものではなかった。
それ以来、憧れの曲集となったのだ。
 ☆オルガン版トッカータ(ペダルの大変さがよくわかる) 
   http://www.youtube.com/watch?v=5b4-SpdLJr8
  聖母への祈り  http://www.youtube.com/watch?v=WBx7tag_lXU
 ☆おまけ。たまたま見つけたオルガニストの壮絶なペダリング!
  リムスキー=コルサコフ 熊蜂の飛行
  http://www.youtube.com/watch?v=hHZvMAJUN5g

が、探せばあるものですね。ちゃんとピアノ用編曲が存在したのである。
私の手元にあるのはメヌエット(編者不詳)、聖母への祈り(Jacques Durand編曲)、
トッカータ(G.Ziegler編曲)の3曲。
IMSLPを見たところ、Léon Roques編曲のピアノ2台8手用というのもあるらしい。

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Chaconne für Violine allein [ピアノ・トランスクリプション]

昨日は職場で歓迎会をしていただいて、そこそこ飲んで機嫌好くみなさんと別れた。
ところが1人でタクシーを拾うころから、いつのまにやらメロディが頭の中に流れはじめ、
家に帰りついたときには、どうしてもこの曲を弾かずにいられなくて、
上着を脱ぐのもそこそこにピアノの前へダッシュ。
指も酔っ払ってるからかなりへろへろだったけど、それでも最後まで何とか
弾き通して、満足してそのまま寝てしまった。

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の第5曲、シャコンヌ。
ヴァイオリン独奏曲としては非常に有名な名曲だけれど、
ブゾーニが編曲したピアノ版もまた素晴らしい。
ヴァイオリン独奏の華やかかつ繊細なパッセージ、つややかで激しい重音に対し、
ピアノ版は超低音部もガッツリ使った重厚な和音が多用され、
かとおもうとウナ・コルダを使ってきわめて柔らかな表情も見せる。
ヴァイオリン独奏とはまったく違う印象の、けれども甲乙付け難い名曲なのだ。

ただ問題は、ひっじょーにムズカシイこと。
まず、私の手ではとてもじゃないがつかみきれない和音の数々。
結局ヴァイオリンじゃないけど分散して弾くしかない。
そうでなくともかなりの超絶技巧曲で、ブランクを含めるとかれこれ4年ほど
この曲と付き合っているけれど、未だにとても弾けるとはいえない状態。
ちゃんと「弾ける」状態になるには、あと10年くらいかかるかもしれない。
ま、誰に聴かせるわけでもないので、いたるところでつっかえても
それでも曲の雰囲気を味わって、自己満足にひたっているのです。

と書いていると、また弾きたくなってきた。

http://www.youtube.com/watch?v=EfRzrw6k5C0
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