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くるみ割り人形 [コンサート]

バレエ「くるみ割り人形」を見に行きました。
くるみ割り人形は、まさにクリスマスの夜の夢の物語。
年末の第九はどうしてなのかさっぱりわからないのだが、これこそ毎年クリスマスシーズンに
演ずるにふさわしいバレエである。
ドイツのエッセン市立歌劇場バレエ団を主な役柄に迎え、石川県立音楽堂特別編成バレエ団と
OEKとのコラボレーションで、20日、21日の2回公演があったのだ。OEKのシリーズコンサート
である20日だけしかなかったら見にいけなかったところだったので、大変ありがたかったです。


前の方の座席が取り払われてオーケストラピットの代わりになっていた。譜面台を照らすだけの
柔らかな光が、まるで蝋燭の光のようで、それだけでもなんとなくクリスマスの雰囲気。
第一幕、シュタールバウム家の居間ではパーティの準備が行われ、子どもたちはそわそわと
その様子を扉の隙間から覗き込む。やがて続々とお客さんが登場し、パーティが始まる。
するとマントを纏った男性登場。美しくて踊りも華麗なこの人は、てっきり若い叔父さんか
なにかかと思ったら、ええっ、グロスファーター、ドロッセルマイヤー老人ですって?
お祖父ちゃんがあんなに飛んだり跳ねたりくるくる回ったりしてたの?!

お祖父ちゃんが持ってきた撥条仕掛けのお人形の踊りは子どもたちが演じて、とっても
可愛い。そしてくるみ割り人形のプレゼント。マリーとやんちゃな弟、かとおもったら実は
兄らしいフリッツが取り合いをして、壊れてしまう。が、幸いおじいちゃまが直してくれて、
子どもたちはおやすみの時間。やがてお客さんも帰って、誰もいなくなった居間に、
マリーがくるみ割り人形を取りに戻ってくる。そのままソファで転た寝してしまう。
にょきにょきと伸びるクリスマスツリー。つまり、マリーが小さくなったわけですね。
そしてねずみの大群と、くるみ割り人形に率いられた兵隊人形たちが戦争を始める。
これも子どもたちによる群舞。ねずみの王様を打ち破ったくるみ割り人形は、美しい
王子に変身して、マリーをお菓子の国へといざなう。

第2場、雪道では、雪の精たちが舞い踊る。チュチュを纏った女性たちと、タイツ姿の
男性たちによる、バレエらしいバレエ。そして背景の後ろにぼんやりと浮かび上がる、
白いガウンを纏った児童合唱団エンジェルコーラスのみなさん。
幻想的な聖夜の風景が描かれる。

第2幕、お菓子の国では、金平糖の女王がお出迎え、そしてお菓子の精たちが
さまざまな踊りを披露する。
チョコレート(スペインの踊り)。エヴァンタイユを手にした女性4人が、真っ赤なスカートを
ひらめかせて踊る。
コーヒー(アラビアの踊り)。うーん、衣装が色っぽい。金のアラビア風衣装の男女ふたりを
主役に、周りで濃い臙脂の衣装の女性たちがふたり一組で布をひらひらさせている。
メインのペアにはリフトなんかもあったりして、美しい。
お茶(中国の踊り)。衣装が、うーん… 鮮やかな水色や黄色で、反射的にキョンシー?と
思った。中国のイメージってこういうのなのか…
トレパック(ロシアの踊り)。ここまでタイトルが飲食物だったのに、トレパックとは何ぞや?
と思って調べたら、どうやらコサックダンスのことだそうですね。
何故か柔道着みたいなのを着た男性一人の踊りなんだけど、第1幕のやんちゃなフリッツ君
ではないですか。ちなみにこの人は、エッセンのバレエ団所属の日本人のようです。
葦笛の踊り。軽やかな旋律にのった、若草色の衣装を着た男女による美しいバレエ。
そしてギゴーニュママとキャンディーボンボン。ギゴーニュ…もしくはジゴーニュ小母さんとは、
子だくさんの女性のことらしい。真っ赤なほっぺたに大きく広がったスカートでちょこちょこと
出てきて、スカートの中かからは4人、いや、なんと8人もの子どもたちが登場!
スゴイ、あれだけ入れるんだー。子どもたちの踊りは本当に可愛い。
そして、華やかな花のワルツ。金平糖の女王の侍女たちの踊り。

いよいよクライマックス、金平糖の女王とコクリューシュ王子のグラン・パ・ド・ドゥ。
深い青の衣装で、とても綺麗だった。もちろんバレエも、ふたりの睦まじい踊りには
うっとりするし、格好いい王子のタランテラ、あの有名なチェレスタのメロディに乗った
女王の踊りは繊細で素晴らしい。
金平糖というのは、実は原語ではドラジェ、アーモンドの糖衣がけのこと。
コクリューシュ王子という名前ははじめて知ったのだけれど、その意味は…百日咳?!
フランス語ではオルジャ王子となっていて、咳を止めるのに飲むのがオルジャ・シロップで、
それがアーモンドから作られるらしいです。
ということは、どちらもアーモンドの精、なのかな?
このへんの言葉遊び、いろいろ調べてみないとわからないのは、西洋の文化を共有して
いない悲しさですね。

そして宴は果て、マリーと王子は城をあとに。そういえば、なぜかおじいちゃまが城にいる。
いったい何者なんでしょう、この若くて美しくて謎めいたおじいちゃま。
舞台はシュタールバウム家の居間に戻り、夢から覚めたマリーとともに、私達もクリスマスの
夜の夢から醒めてしまうのです。
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コメント 2

さくら

ども♪いつも某所ではお世話になっております。
くるみ割りは踊りも可愛いし衣装も可愛いし曲もキャッチーで可愛いし、数多あるバレエの中でも大好きでございます。
やっぱり一番はこんぺいとうかなぁ。あの愛らしいステップがたまりません。

調べてみると、金平糖も広義のドラジェに含まれるようです。
皇室の結婚式の引き出物としてお馴染みになったボンボニエールには金平糖を入れているそうだし、日本ではむしろその方がイメージしやすいから邦訳が「こんぺいとうの踊り」になったんでしょうなぁ。
このバレエが日本に紹介されたのはせいぜい明治後期か大正期だろうけど、その頃には日本にいわゆるアーモンドドラジェがなかったんでしょうねー。
by さくら (2010-12-28 10:21) 

Camilla

わあ、さくらさんだ♪ コメントありがとうございます。
へえ、金平糖もドラジェの一種なんですね。
もともと今回、「コクリューシュって何だ?」という疑問からいろいろ調べてみたんですが、どうしてアーモンドがお菓子の国の主人なのか? トレパックは何のお菓子をイメージしてるのか? と疑問は膨らむばかりでした。

by Camilla (2010-12-28 11:35) 

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